君にいつか伝えたかったこと
私は誇りを持って君の前に立っていた。
背中に追い付きたいと書いてくれた君の手紙、目を輝かせ感嘆してくれた君の表情、
今となっては懐かしい君との会話、報われずとも一生懸命頑張っている君の姿、
全部が私を奮い立たせてくれていた。
君が、私の存在に勇気づけられると言ってくれた時は、本当にただ嬉しかった。
だけれど、実際は私の方が勇気づけられていたに違いない。
今、君の前に立っているのは全く別の誰かだけれど、
きっとその誰かも、誇りを持って君の前に立っているのだろう。
かつて君に背中を追ってもらえた、私のように。