無職、電話で応募する
在職中、苦手だった電話応対。練習しても、いざ本番となると上手く喋れないから嫌いだった。内線はまだいいけど、社外は電話の第一印象が大事なだけあって避けていた。
しかし今回は求人に応募するのだから避けられない。前日からフォーマットを用意し、発声練習して挑んだ。「お忙しいところ...」たどたどしいながら、何とか伝え切ったので書類受理の返事を待つ。これもこれで結構不安になる。
今頃、書類見られてるのかしら。不備はなかっただろうか。
心配してもね、送ったものはどうしようもないんだけどね。
無職、体調不良に悩む
筋肉のこわばり、頭痛、腹痛、思考力の低下。仕事をしていた頃から変わらず毎日続いていて困っている。整骨院に行っても治らず、病院で検査しても何の異常もなかったので原因不明だ。
心当たりといえば、服薬ぐらいだ。デパス錠0.5mgとクエチアピン25mgを毎日2錠から1錠に減薬している。減薬を始めたのは半年以上前だ。ネットでは「デパス錠は離脱症状が強い」と聞くので関係がありそうだが、心療内科の医師はその説に否定的だ。内科の医師は肯定的に見えたが...そんなわけで振り出しに戻る。
寝ても覚めても身体中痛みがある状態は、精神的にも肉体的にも疲れる。働きたいという気持ちも薄れていってしまう。しっかり1ヶ月ぐらい休んで再就職に臨んでも良いのだが、職歴に空白を作りたくないし、金銭的な問題もある。
せめて解決の見通しぐらい立てたいものだ。
無職、企業の説明会に行く その1
ある企業の説明会に参加した。
一度社会経験をしたおかげで、実感を持って聞けたのは良かった。特に顧客との関係について。学生の頃「面倒なら縁切ればいいのでは?」と思っていたのが懐かしい。
信頼を得た先にあるもの。当時は、その先に売上があったり、新しい仕事があったりするなんてそこまで考えなかった。顧客だけじゃなく社員同士でも有効である事も学んだ。
人間関係を切らずに続ける事、広く浅い人付き合いも出来るようになった方が良いらしい。
無職、であること
朝早く起きなくていい。会社に行かなくていい。スーツを着なくていい。スケジュールも勝手気ままでいい。
何にも縛られないのは理想の生活のはずだが、どこか寂しい。
仕事をすると報酬が貰える。仕事をして貰うと報酬を渡す。仕事を通じて他者と繋がり、社会は動いている。仕事をしないという事は、社会に「自分の居場所がない」ようなものかもしれない。急に自分の存在価値が無くなったような...。
そういう事を考えだすと止まらないので、悲しくなる前に寝る。
無職、セミナーへ行く
出だしからエネルギーを使いすぎたのか、疲れて数日間ふさぎ込んだ。仕事しなきゃ、仕事見つけなきゃ、と焦るのは結果的に悪循環だと分かった。
気持ちを改めて、まずは自分が何たるかを知る事から始めようと思い、ハローワークの自己分析セミナーへ。
過去の行動を発表することで他者から客観的に自分の特徴を教えてもらう、というのが狙いらしい。
グループワーク形式なので参加メンバーによって左右されるのが非常に怖かったが、杞憂だった。実際行ってみると積極的な人が多い。大学の講義とはえらい違いだ。
予約制で少人数だから自然とそうなったのかもしれない。
考えてみれば不思議な空間だった。既卒、フリーター、専門中退、新卒、ニート、元ひきこもりなど様々な事情を抱えた人が同じ場所にいて自分の将来を真剣に悩んでいる。
皆、働きたいけど働く事が不安なのか。自分に合った仕事をしたいけど、よく分からないんだ。
「お金を稼ぎたい!」という生き方で疲れ果てた大人を見てきてしまったから、そう思うのかもしれない。
無職、転職エージェントを利用する
家にいて求人を探しても不安が募るばかりなので、転職エージェントの面談を受ける事にした。
会社に訪問して履歴書等々提出すると、希望の求人を探してくれて、しかもブラックなところを回避できるという。実際に面談へ行ってみると担当の人が丁寧に迎えてくれた。
早速履歴書を出して求人の希望条件を伝えると、何やら渋い顔。
「今、新卒から1年以内に転職する方多いんですよね。」
そういうものか。私たちの就活期間が短かったのが原因かしら。それとも時代の流れかな。
結局その後は退職についてどう説明するか指導されて終わった。社会にとって退職って想像以上に重いみたいだ。
まあ、でも辞めたものは悩んでも仕方ない。他のエージェントを使っても結果が見えてるのでハローワークで頑張ってみることにする。